- スーパーにある牛タンのほとんどが外国産…
- 国産の牛タンってどうして少ないんだろう?
- 国産牛タンのリッチな自宅焼肉を楽しみたい!
こんな人に向けて書きました。
これを見れば、国産牛タンが少ない理由と販売しているスーパーがわかり、確実に購入できますよ!
なぜなら僕はスーパーの精肉部門で働いていた経験があり、牛タンに関する専門的な知識を身に付けているからです。
- スーパーの牛タンのほとんどはアメリカ産で、国産は少ない
- スーパーに国産牛タンが少ない理由は3つ↓
- ①そもそも牛タンの取れる量が少ない
- ②焼肉店や精肉店とちがい、部分仕入れが難しいから少ない
- ③高級焼肉店や精肉店に直接卸されるから少ない
- 国産牛タンは「業務スーパー」などの大型スーパーに販売されている
あなたが国産牛タンを購入して、ちょっと贅沢な自宅焼肉を楽しみたいなら、当記事を見て損はないでしょう(`・ω・´)ゞ
タップできる目次
スーパーに国産の牛タンが少ない理由
結論からいうと、スーパーに国産の牛タンが少ない理由は次の3つです!
1つずつわかりやすく紹介しますね。
(1) 牛タン自体が希少だから少ない
1つ目の理由は、牛タンそのものが希少だからです。
牛タンは牛一頭からわずか1kgほどしか取れません。他の部位に比べ、圧倒的に取れる量が少ないです。
また、国土面積がちいさく、国産牛の数も限られています。
部位と産地の両方が希少なため、国産牛タンの価値は高く、スーパーではあまり販売されなくなりました。
(2) 高級焼肉店に直接卸されるから少ない
2つ目の理由は、国産牛タンが高級焼肉店や精肉店に直接おろされるからです。
高級焼肉店などは、国産牛タンを独自のルートで仕入れるケースが大半。国産牛タンは出荷量が少なく、数に限りがあるからですね。
独自ルートで仕入れるお店があるため、必然的にスーパーに流れる国産牛タンの数は減ります。
(3) 部分仕入れが難しいから少ない
3つ目の理由は、牛タンのみの部分仕入れが難しいからです。
国産牛タンは希少価値が高く、部分的に仕入れることは困難。そのため部分仕入れが基本のスーパーは、国産牛タンが少ないです。
国産牛タンは牛を一頭まるごと購入し、仕入れるケースが一般的です。そのため牛を一頭買いする焼肉店や精肉店におおく流れます。
焼肉店や精肉店が国産牛タンを仕入れるため、相対的にスーパーが仕入れる量は少ないわけですね。
国産の牛タンを販売しているスーパーはどこ?
希少ゆえスーパーでめったに見かけない国産牛タンですが、販売しているお店もあります。
国産牛タンは「業務スーパー」などの大型スーパーで購入できますよ!
また、精肉店に行っても、国産牛タンが手に入る可能性は高いですね。
よってあなたが店舗で国産牛タンを買いたいなら、大型スーパーか精肉店に足を運ぶことをオススメします。
確実に国産牛タンを買うなら通販がおすすめ
とはいえ国産牛タンの在庫は少ないため、販売している店舗に行っても売り切れている可能性があります。あなたが確実に国産牛タンを購入したいなら、通販を利用しましょう!
なぜなら楽天市場などの大手通販サイトは、国産牛タンの商品が充実しており、売り切れる心配がないからです。
商品数のおおい通販なら、あなたにピッタリの国産牛タンがきっと見つかります。これを機にぜひ一度探してみてください。
スーパーにアメリカ産の牛タンが多い理由
スーパーに販売されている牛タンのほとんどが外国産です。外国産の中でも、アメリカ産が特に多いですね。
スーパーにアメリカ産の牛タンが多い理由は次の5つ↓
1つ目の理由からご覧ください。
(1) 国土が広く牛をたくさん育てられるから多い
1つ目の理由は、アメリカの国土面積が広いからです。
アメリカは国土が広く、たくさんの牛を育てられます。そのため牛タンの生産量が多く、日本に牛タンをたくさん輸出できるんです!
実際『世界の牛肉生産量ランキング』を見てみると、アメリカが2位のブラジルと大差をつけての1位でした。
2021年の世界の牛肉生産量 国際比較統計・ランキングです。
各国の牛肉生産量と国別順位を掲載しています。
1位は米国の12,733,643トン、2位はブラジルの9,750,000トン、3位は中国の6,975,100トンとなっています。
国土面積が広く、牛タンの生産量が多いため、日本のスーパーにはアメリカ産の牛タンが多く販売されています。
(2) アメリカでは牛タンを食べないため輸出量が多い
2つ目の理由は、アメリカでは牛タンを食べる習慣がないからです。
アメリカは日本と違い、牛タンのようなホルモン部位をあまり食べません。そのため牛タンの需要が低く、需要の高い日本にたくさん輸出しています。
世界全体の牛タンのおよそ半分が日本で消費されていると言われています。
そんな牛タンの国内消費量は年間約5万トン。この1割=5,000トンを(仙台市に県庁所在地を置く)宮城県が占めています。ちなみに…全世界で消費されている牛タンの量は約10万トンとも言われているので、世界中の牛タンの半分が日本で食べられていることになります。
アメリカ人より日本人の方がアメリカ産の牛タンを食べるため、スーパーにアメリカ産の牛タンが多く売られているわけですね。
(3) 安全性に問題がないから多い
3つ目の理由は、アメリカ産の牛タンが安全だからです。
日本に流通しているアメリカ産の牛タンは、国が定めた検査に合格したものに限られます。
動物検疫所(農林水産省)や厚生労働省の検疫所、加工業者などの厳しいチェックをクリアした牛タンだけが販売され、私たちの口に入るんです。
安心安全の品質の牛タンをたくさん輸入・販売できるため、スーパーにはアメリカ産の牛タンが多く並んでいます。
(4) 臭みが少なく美味しいから多い
4つ目の理由は、アメリカ産の牛タンは上質で美味しいからです。
アメリカ産は国産の牛タンと味や食感が似ています。臭みが少なく、肉質も柔らかくジューシーで、肉本来の旨味を味わえると評判です。
アメリカでは牛のエサに穀物を使用し、運動をさせずに育てる『グレインフェッド』という方法で肥育しています。
ちなみに和牛もグレインフェッドで育てています。アメリカ産と国産の牛タンの味や食感が似ているのは、肥育方法が同じだからでしょう。
アメリカ牛の飼育方法と味の特徴とは?
日本向けに生産される牛肉には、このフィードロットで飼育される方法の他に、穀物飼料で育てられるグレインフェッドがあります。グレインフェッドは栄養価の高い穀物のえさを与えて飼育することで、臭みが少なく柔らかい肉質になります。
適度な脂肪がついた柔らかな肉に仕上がるため、日本向けはほとんどがグレインフェッドになります。
日本人好みの味わいを楽しめるため、スーパーにはアメリカ産の牛タンが多いわけですね。
(5) 国産よりリーズナブルに販売できるから多い
5つ目の理由は、アメリカ産の牛タンは国産より安い価格で販売できるからです。
国産の牛タンは希少価値が高く、100gが1,000~2,000円もします。これに対し、アメリカ産は100g 999円以下と大変オトクです。
価格がリーズナブルで品質もバッチリ。消費者が喜ぶ要素しかないため、スーパーにはアメリカ産の牛タンが多く販売されています。
国産の牛タンが少ない理由まとめ
今回はスーパーに国産の牛タンが少ない理由と、販売しているスーパーを紹介しました。最後にもう一度、記事の内容をおさらいしましょう↓
- そもそも牛タンの取れる量が少ない
- 焼肉店や精肉店とちがい、部分仕入れが難しいから少ない
- 高級焼肉店や精肉店に直接卸されるから少ない
あなたが店舗で国産牛タンを購入したいなら、業務スーパーなどの大型スーパーや精肉店に足を運びましょう。
売り切れのリスクを回避したいなら、商品が充実している通販を利用するのがオススメですよ。国産牛タンを手に入れて、ぜひリッチな自宅焼肉を楽しんでください。
以上、『国産の牛タンが少ない3つの理由!販売しているスーパーはどこ?』でした!